僕はアルバイトをしている
家の近くのお店でアルバイトをしていた時に1人の研修期間中の新入社員と出会った。
その人とシフトが被っていくにつれてとても仲良くなっていった。
僕はそのお店で働くことに限界を感じていた。
なぜならフリーターのおっさんが自分にだけ当たりが強いように感じていたからだ。
言っていることは正しいのだが言葉にトゲがある。
そして、感情的になりやすい人だった
ある日、そのおっさんが新入社員に怒って新入社員は別の店舗に飛ばされた。
自分は他人事ながら新入社員と仲が良かったので悔しかったし悲しかった。
フリーターのおっさんのトゲのある言葉に1人では耐えられなかった。
そこで、その新入社員が別の店舗の店長になった時に自分もその店舗に移動しようと思いついた。
そして、数ヶ月後に店長になることが決まり、自分もその店舗に移動することになった。
しかし、その店舗はかなり難ありだった。
学生がバイト中に問題行動が多かったり、掃除がされてなく汚かったり、従業員のやる気がなさすぎて全員仕事ができないという、どうしようもない店だった。
自分は拾ってもらった側だし、新入社員には嫌な思いをさせてくない。と思い悪者になってその店舗の従業員を変えようと思った。
ミスをしてたり問題行動をしてたりバイト中ずっと大声で話していたり仕事をしていなかったりなどいろんなことに対して怒った。
当時、自分は高校1年生だったので他の学生の従業員からしたら年下のガキが何言ってんだよ。という感じだったかもしれない。
さらに、人が足りない日はほとんど毎日シフトに出たり、他の人が嫌がるような仕事をたくさんこなし新入社員の負担を減らそうとした。
全て、新入社員のためにやったことだった。
時間がたったころには自分は全ての学生から嫌われていて敵になっていたらしい。
まあ、無理もないだろう。
それでも従業員は誰1人変わらず問題店舗に変わりはなかった。
それもあり、ある日、新入社員も限界だ。この仕事辞める。と言っていた。
自分は何もできなかったんだと感じた。
そして、自分はみんなから嫌われているし、何もできていないし、何をやっているんだろうと思った。
新入社員に尽くした結果、何も残らなかった。それどころか全ての従業員の敵となり、居場所がなくなっていた。
もっとやり方はあったのかもしれないが高校生の自分にはダメージがデカかった。
これも良い経験だ。と思うようにした。
人に尽くしすぎると周りが見えなくなり、それがなくなった時、自分の居場所はない。
この経験は無駄にしたくない。次の道に進むとしよう。